留学奨学生ロビン・ナツコ・シノザキインタビュー
ロビン・ナツコ・シノザキさんは、ICU在学3年目にジョージタウン大学に留学中のICUの学生で、2015-16年度のJICUF Study Abroad奨学金を受賞した5人のうちの1人です。この奨学金が交付されるのは、今年で2年目です。
本インタビューは、Study Abroad奨学金受賞者にスポットライトを当てる全5回シリーズの最終回です。本奨学金は、北米に留学するICUの学生を支援するもので、今年はジョージタウン大学、ミドルベリー大学、オハイオ州立大学、カリフォルニア大学バークレー校及びロサンゼルス校に留学する5人に交付されました。
JICUF:インタビューに応じてくださり、ありがとうございます。まず、ロビンさんのバックグラウンドについて教えてください。ICUでのご専攻は?
ロビン・ナツコ・シノザキさん(以下RS):こちらこそありがとうございます。専攻は国際関係と開発で、ICUでは3年生です。
JICUF:ジョージタウン大学での生活はいかがですか?
RS:思ったよりもずっと厳しいです。当然言葉の問題もありますが、学生のカルチャーもまったく異なります。誰もがはっきりとした意見を持っていて、積極的に発言したり、先生に質問したりしています。まだついていくだけで必死ですが、なんとか日々の課題をこなせるようになり、時間の管理も上手になってきました。
JICUF:大変そうですが、この経験から多くのことを学ばれるでしょう。課外活動は何かなさっていますか?
RS:非営利団体や社会的企業のための学生コンサルティング団体に所属しています。学生はチームに分かれて、それぞれプロジェクトを担当しています。
私のチームは、慈善事業のアプリを作っている新興企業と組んで、顧客や市場の調査、競合他社の分析などをおこなっています。チームも、仕事も、クライアントとのミーティングも楽しんでいます。
JICUF:素晴らしいですね!留学しようと思われたのはなぜですか?
RS:私の両親は、大学時代にカリフォルニア州フレズノで出会ったんです。母はシンガポール人で、父は日本人です。二人が海外であまりにも充実した時を過ごしたので、当然私も大学の3年目には留学するものだと思っていました。
JICUF::素敵なご家族の伝統ですね。国際関係や開発に興味を持たれたきっかけは?
RS:最終的には、ネパールと関わる仕事がしたいと思っています。今学んでいる国際開発・国際関係論からは、重要な見識が得られると思っています。
今学んでいることは、現地で見たことと確実につながっていて、理論とフィールドワークの両方を繰り返し体験することが重要だと考えています。実際に体験しなければ分からないことがある一方で、書物から学んだり、考えたりすることも多いからです。
JICUF: おっしゃる通りですね。ロビンさんのネパールでのご経験と、引き続き関わっていきたいという熱意は素晴らしいと思います。
話は変わりますが、日本で育ちながら、どのようにアメリカン・アクセントを身につけられたのかを教えてください。
RS:(笑)日本の学校のカリキュラムは、英語の学習時間が少なく、母は私が「ハーフ」であることからも、英語を優先課題と考えていました。
両親共に流暢に英語を話しますので、小学校の間、週一回母が家で(英語を)教えてくれることに決めたのです。母は私が他のハーフの子供達に会うことも大切だと考えていました。九州の大分に住んでいたので、周りにはハーフの子供達がたくさんいました。
JICUF: なるほど!ICUに進学しようと思われたのはなぜですか?
RS:私が育った大分には、国際的なコミュニティがあったものの、やはり比較的小さな町です。より大きな国際的コミュニティに接したいという思いもありましたし、小規模のクラスで、先生方とより密度の高い対話ができる環境も望んでいました。早稲田大学とICUとで迷いましたが、ICUの方が自分に合っていると思いました。
JICUF: ICUを選ばれたことを、嬉しく思います。日本国際基督教大学財団については、こちらからご連絡する前からご存知でしたか?
RS:Study Abroad奨学金を受賞したときに、財団について知りました。ご支援いただき、ありがとうございます。また、JICUFの助成金についても知りました。ぜひ申請したいと思っています!
JICUF:それはよかったです、ぜひそうしてください。これからも連絡を取り合って、いつかニューヨークでお会いできることを楽しみにしています。