留学奨学生パークタカモリインタビュー
タカモリ・パークさんは、ICU在学3年目にカリフォルニア大学バークレー校に留学中のICUの学生で、2015-16年度のJICUF Study Abroad奨学金を受賞した5人のうちの1人です。この奨学金が交付されるのは、今年で2年目です。
本インタビューは、Study Abroad奨学金受賞者にスポットライトを当てる全5回シリーズの第4回目です。本奨学金は、北米に留学するICUの学生を支援するもので、今年はジョージタウン大学、ミドルベリー大学、オハイオ州立大学、カリフォルニア大学バークレー校及びロサンゼルス校に留学する5人に交付されました。
JICUF: タカモリさん、インタビューに応じてくださり、ありがとうございます。まずは、JICUFについてはどのようにお知りになりましたか?
タカモリ・パーク(以下TP): 一年生のときに、JICUFから外国籍の学生対象の別の奨学金をいただいたので、今回の奨学金を受賞する前からJICUFのことは知っていました。JICUFは、ICUの創立時に資金調達をするため、ニューヨークに設立された組織だと理解しています。
JICUF: その通りです。その後財団の役割は拡大し、今はICUの先生方や学生の皆さんを支援するプログラムや奨学金などを提供しています。ICUに進学された理由を教えていただけますか?
TP: 高校は、東京にあるインターナショナル・スクールに通っていましたので、進学できる国内の大学は限られていました。その中で、ICUがもっともリベラルで、寛容な大学だと感じました。また、ICUでは9月生と4月生が同じ学科で学んでいることも魅力的でした。
JICUF: 今年、米国に留学しようと思われたのはなぜですか?
TP: 一年生の終わりに、ICUの留学プログラムについて知り、是非留学したいと思いました。留学先を決める際には、交換留学協定校の中でもっとも物理学の研究が進んでいる大学を調べました。その結果、カリフォルニア大学バークレー校に申し込んだのです。
JICUF: 物理学を専攻されているんですか?また、クラブやサークル団体には所属されていますか?
TP: ICUでは、物理と数学の両方を学んでいます。卒業は2017年6月の予定です。勉強に時間を取られるので、クラブやサークルには入っていません。
実は、ICUへの通学に毎日片道2時間かかるんです。でも、通学時間のせいでクラブに入らなかったわけではありません。研究に時間がかかるから、というのが主な理由です。
JICUF: わかります、学業が最優先ということですね。この一年の目標について、もう少し教えてください。
TP: 留学中の主な目標は、現在ICUでは学べない物理学のテーマについて勉強することです。またバークレーでは、学部生向けの研究活動に参加したいと思っています。宇宙科学研究所で、中性子検出器のデータを処理するソフトウェアを開発する研究職に申し込みました。まだ結果は発表されていませんが、受かるとよいなと思っています。
話は変わりますが、インターナショナル・スクールに通っていたおかげで、北米で学んでいる友人がたくさんいるんです。大学の休みに、セントルイスやモントリオールにいる友人を訪ねたいと思っています。
JICUF: 素晴らしい目標ですね!留学生活で何か不安なことはありますか?
TP: バークレーでの生活は、ICUでの生活とは違うと覚悟しています。でも、今のところ特別心配なことはありません。ついていけるという自信があります。
JICUF: 必ずついていけるでしょう。米国滞在中に、他のICU関係者に会われる予定はありますか?
TP: 北米にいらっしゃるICUの卒業生とお会いして、卒業後、どのような経緯で北米に住み、働くことになったかというお話を伺いたいと思います。
卒業後の予定はまだはっきり決まっていませんが、ヨーロッパか北米の大学院に進学し、物理の研究を続けたいと思っています。米国の大学院に進学された卒業生の方々のご体験について伺いたいですね。
JICUF: 大勢の卒業生の方々が、喜んで米国の大学院や生活についてアドバイスしてくださると思いますよ。北米のICUコミュニティに向けて、他にメッセージはありますか?
TP: 奨学金の実現にご尽力くださったすべての方にお礼を申し上げたいと思います。留学先での一年間が実り多いものになるよう、最善を尽くします。
JICUF: 質問に答えてくださり、ありがとうございました。幸運を祈ります!