湯浅八郎ソサイエティ新会員のご紹介
湯浅八郎ソサイエティはJICUFへの遺贈や据え置き寄付を計画してくださった卒業生やご支援者の会として、2005年に設立されました。2019年はJICUF設立70周年にあたり、新たに本ソサイエティの会員となってくださる方を募集しています。
過去数ヶ月に3名の同窓生がJICUFにプランド・ギフトを誓約してくださいました。その3名に、ソサイエティに加盟してくださった動機を伺いました。
野田省三様
ID1961、人文学科
「中学生のころから、人のために役立つ人間になりたいと思っていました。ICUに入学して、湯浅八郎学長宅にお邪魔する機会も何度かあり、先生の古武士のごとき謦咳に接する機会を得ました。「神と人とのために生きる」という湯浅先生のビションに少しでも近づきたく、これまでの人生を過ごしてきました。この度「湯浅八郎ソサエティ」に入会させていただき、感謝しています。」
平林伸一様
ID1963、社会科学科、ID1965 大学院行政学研究科
「私がICUで培った信条は、人と社会の善意に報いる行動の機会を国境を越えて追求し、誠心誠意その実現に努力しよう、ということでした。GSPA卒業後の渡米以来、仕事の上で、また家族の育成の上でも、常にこの信条に導かれ、支えられて来たと思います。
ICU卒業生として、母校の支援は大切であり、その方法は同窓会活動と寄付の実行です。
私の場合、前者ではICU米州同窓会会長を2期4年間お引き受けし、JICUFとの協調事業の推進に努めました。後者については、この度JICUF当てにEstate Bequestの申し出をいたしました。
その機縁でICUにとって金城塔の湯浅八郎先生のお名前を冠したソサイエティに加盟させていただいたのは、望外のこと。大変有り難く思っている次第です。」
草部志のぶ様
ID1994、社会科学科
「アメリカに来てからずっとお世話になっていた友人が、数年前にガンで亡くなりました。長年に亘って連邦議会に勤務した彼は、仕事を通じ、アメリカがどうあるべきか、米国民の生活をどう守るべきかを真摯に考え続け、米議会政治に大きく貢献しました。ワシントンのドロドロとした政治の世界にいながらも、自分の家族や友人たちに対する優しさや気遣いを忘れず、自分がどうすれば周囲の役に立つことができるのかを常に考え、実践していました。冬の寒い日に彼の家を訪問すれば、温かいコーヒーと焼きたてのマフィンで迎えてくれ、夏に彼の故郷の町を訪れると、何時間も車で案内し、子供の頃の思い出や町の歴史を語ってくれました。
まさに「generous」という言葉がぴったりの人物でしたが、彼のgenerosityは亡くなった後も続いています。園芸が得意だった彼は、自宅の庭に色とりどりの花を咲かせましたが、彼の死後、その花たちは形見分けとして友人たちのもとに渡り、毎年、さらに多くの花を咲かせています。料理好きの彼のレシピや調理道具も友人たちに受け継がれ、引き続き美味しい料理を生み出しています。
それだけではありません。ガン発見から他界までの期間が短かったにもかかわらず、彼はしっかりとした遺言を残し、遺産を通じて家族を今も守っています。また、自分が役員として務めていた大学に寄付を残して新しい奨学金を設け、後進に学ぶ機会を与えました。
彼が、死後も多くの形で人々の生活に触れているのを見て、私も自分の死後、少しでも何かを残せたらと考え、ICUに遺産の一部が行くよう遺言を作成しました。額はわずかではありますが、多くの友人や機会、そして素晴らしい学びの場を提供してくれたICUに感謝の意を示し、将来のICU生のお役に立てれば嬉しいと思っています。」
3名の新会員と、既存会員の皆様に深くお礼申し上げます。
長期に渡ってICUを支える湯浅八郎ソサイエティへの加盟にご興味のある方は、information@jicuf.orgまでご連絡ください。