JICUFが5年ぶりにICUで理事会を開催
4月14日(金)と15日(土)、JICUFはICUで理事会を開催しました。JICUFの理事がICUに集合したのは、2018年4月以来のことでした。パンデミックによる長い中断の後、春の美しいキャンパスを訪れられたことに、JICUFの理事・職員は感動を覚えました。
理事会には、11人中10人のJICUF理事と4人の職員全員が参加し、ICUからは岩切正一郎学長、ロバート・エスキルドセン学務副学長、マーク・ウィリアムズ国際学術交流副学長の他、多くの理事が参加しました。
1日目
4月14日(金)は、まずポール・ヘイスティングスJICUF代表が、JICUFの歴史、財政、そして活動の変遷についてプレゼンテーションを行いました。その後、ICUとJICUFの関係と、共通のビジョンに向けてより密接に協力する方法について全体で議論が行われました。
昼食はICUが学食でホストし、ICUとJICUFから参加した30人以上が、エレガントなコース料理を堪能しつつ、新たな出会いや再会を楽しみました。
午後はICUとJICUFの関係についての議論が再開され、その後、JICUFが提供する4種類の奨学金(シリア人学生イニシアチブ、米国人学生イニシアチブ、日本・ウクライナ大学パスウェイズ、Study Abroad奨学金)の受給者を招いたセッションが行われました。シリアとウクライナの学生の受け入れプログラムをJICUFと共同で実施するNPO、パスウェイズ・ジャパンの折居徳正代表理事と石井宏明理事も出席しました。JICUF理事は、奨学生らとコーヒーを飲みながら1時間ほど交流しました。JICUFが支援してきた多くの学生たちと理事らがようやく対面する素晴らしい機会でした。
続いて、一行はオープンしたばかりのトロイヤー記念アーツ・サイエンス館のツアーを行いました。著名な建築家の隈研吾氏が設計した斬新な建物には、オープンスペースとカフェを含む「Hub Central(ハブ・セントラル)」、ICU最大規模の300人教室、多くの研究室などがあります。
長い1日は、JICUFがカフェテリアで主催したレセプションで締めくくられました。ICUの教員、学生、スタッフ、卒業生、そして学外のパートナー機関の方々を招待し、100人以上のゲストが2時間半ほど交流しました。途中、学生のゴスペルグループ、「Clumsy Chorus」がパフォーマンスを披露しました。
2日目
4月15日(土)の午前の部は、岩切学長によるICUの最新動向に関するプレゼンテーションで始まりました。その後、ICUとJICUFの協力関係に関するさらなる議論が行われました。
午後は、JICUFの助成金を受給した教員や学生が、それぞれのプロジェクトについてポスター・プレゼンテーションを行いました。1日目の奨学金受給者のセッション同様、JICUF理事にとって、JICUFのプログラムがICUコミュニティにどのように貢献しているかを知る貴重な機会でした。発表者には、アルゼンチンで「食の主権(food sovereignty)」についての現地調査を行ったベルナルド・ブラウン准教授(人類学)とその学生2名、農場プロジェクトを始めたICU高校の教師・久原みな子先生と生徒2名、埼玉県の公立中学校で無料の英語ワークショップを開催した学生の吉橋あゆみさんと沼野幸佑さんなどがいました。
最後には、岩切学長が吉祥寺の優雅なレストランでJICUF一行のために夕食会をホストてくださり、二日間に渡る理事会を締め括りました。
この場を借りて、JICUFの理事・職員を歓迎してくださったICUの皆様にお礼申し上げます。今後も両者の関係を強化し、共通の目標に向けて共に前進することを願っています。