ネルソン・ランチ奨学金第一期生 ジャネリー・グァドダードさん
米国籍を持つ学生のための「ネルソン・ランチ奨学金」の第一期生、ジャネリー・グァドダードさんが今年9月、ICUに入学しました。
ロードアイランド州出身のジャネリーさんにICUでの新生活についてお話を伺いました。
写真:別府直樹
JICUF: 日本に興味を持ったきっかけは?
ジャネリーさん: 私が日本に興味を持ったのは、高校で教えられている唯一のアジア言語が日本語だったからです。当時、私はアジア文化にとても興味があり、外国語として日本語を学ぶのはとても面白いと思いました。高校で日本語を勉強し始めてから、日本語の先生が話してくれる日本のこと全てに興味を持つようになりました。
JICUF: ICU入学前に最も心配だった事は?
ジャネリーさん: 奨学金に応募して審査結果を待つ間、色々な葛藤がありました。憧れの日本で全額奨学金を受けて学ぶ滅多にないチャンスを絶対に手に入れたい思いと、日本に留学すると大好きな両親と弟・妹と離れ離れになることの狭間で揺れましたが、神様に「私に最も相応しい道を与えてください。どっちの結果になっても、それがあなたの望む道として受け入れます」とたくさんお祈りしました。なので、奨学金の合格通知を受け取った時は、ICUで勉強する事が神様の思し召しとガッツポーズで喜びました。
日本が大好きですが、実際に行ったことがない国だったので、日本への出発が近づくにつれ、もちろん不安にもなりました。私の日本語はあまり上手ではないので、どのように適応できるかが一番心配でした。また、授業内容についても心配でした。実際に日本に来てからは、ここでの生活に適応するには時間がかかること、日本語を一生懸命勉強すれば大丈夫だと実感しました。授業は学習環境がとても良いし、先生方もとても親切です。
欅寮の仲間と。テーマは「ヤンキー」
JICUF: 1学期を終えて、ICUでの生活はいかがでしたか?
ジャネリーさん: 授業は午前中に集中して受けて、午後は自主勉強やテニス部、サークル活動に参加して、毎日とても忙しいです。週末には友達とカラオケに行って、声が枯れるまで歌ったりして日本での生活をエンジョイしています。学期末を迎えて思うのは、日本語の授業の厳しさです。常に課題があり、質問があれば先生がとても親切に答えてくれるので、日本語学習にとても役立ちました。寮生活は色々なアクティビティが頻繁に行われるのでとても楽しいです。東京からは少し離れていますが、ICUのキャンパスはとても素敵で景色も素晴らしいです。
JICUF: 卒業するまでに絶対にやりたいことは何ですか?
ジャネリーさん: 日本国内を旅行して、美しい観光地と観光地ではないところ、色々なところへ行きたいと思っています。大学と日本の、できるだけたくさんの良い思い出を作りたいです。
JICUF: 次のネルソン・ランチ奨学生となる後輩に、何かアドバイスは?
ジャネリーさん: 日本には色々な物があって、アメリカの商品も手に入れ易いですが、全ての物が手に入る訳ではありません。いつも食べているアメリカの食べ物など、絶対に恋しくなるだろうなと思う物はたっぷり持って来ることをお勧めします。私の場合はネスカフェのクラシコと言うインスタントコーヒーです。日本向けのネスカフェはありますが、私がロードアイランドで飲んでいたクラシコは手に入れにくいです。今度里帰りする時に、スーツケースに詰め込めるだけ詰め込んで来ようと思っています。