JICUFとカナダのウィルフリッド・ローリエ大学がICUでイベントを共催

4月25日(金)および26日(土)に、日本国際基督教大学財団(JICUF)とウィルフリッド・ローリエ大学は、ICUにて、難民の背景を持つ学生への高等教育の提供に関する2つのイベントを共催します。
カナダ・オンタリオ州にあるウィルフリッド・ローリエ大学は、2014年に「International Students Overcoming War(ISOW)」という画期的な取り組みを開始しました。このイニシアチブは、世界中の紛争地域から学生をカナダの大学に受け入れ、安全な環境で学ぶことを可能にするもので、学生が主導し、資金調達をしています。同大学のすべての学部生と大学院生が、毎学期8ドルを拠出し、ISOWの活動資金に当てています。ISOWは創設以来、9カ国から43名の難民学生を受け入れており、150名以上の学生がISOWチームの運営に関わってきました。
ISOWのファカルティ・アドバイザーであるギャビン・ブロケット教授とJICUFは、難民の背景を持つ学生の支援という共通の使命を通じて、2019年から交流を重ねてきました。昨年、ブロケット教授が、人道支援のために学生が取りうる行動に関するワークショップを共催することを提案し、本企画が実現する運びとなりました。ブロケット教授は、10名の学生リーダーと共に来日します。さらに、同じく共通の使命を持つ韓国・忠南大学のキム・ジョンヒョン教授も、4名の学生とともに両イベントに参加します。
4月25日(金)午後4時から5時30分は、ISOWチームがダイアログハウス・国際会議室で、活動紹介のプレゼンテーションをおこないます。学生、教職員の皆様に参加いただけます。プレゼンテーションの終了後、カフェテリアにて交流レセプションを開催します。参加希望の方は、4月14日までにこちらからお申し込みください。

4月26日(土)は、学部生および大学院生を対象とした終日ワークショップを開催します。このワークショップは、ISOWの学生2名、ICUの学生2名、そして上智大学、早稲田大学、忠南大学からそれぞれ1名ずつの学生で構成する企画委員会が企画しました。午前の部では、ブロケット教授、キム教授、公益財団法人パスウェイズ・ジャパンの折居徳正代表理事、JICUFの髙田亜樹によるパネルディスカッションがおこなわれます。続いて、活動家、パイロット、映画監督、俳優であるエンリケ・ピニェイロ氏による基調講演がおこなわれます。ピニェイロ氏は、航空技術を活かして各地に人道支援物資を届け、難民を輸送し、救助活動を行うNGO「Solidaire」の創立者です。
午後の部では、学生が大学に難民学生を支援するよう説得するための有効な方法を学び、実行可能なアクションプランを作るセッションを開催します。参加希望の学生は、こちらからお申し込みください。
4月25日(金)のスケジュール
16:00-17:30 ISOWによるプレゼンテーションとディスカッション
17:30-19:30 レセプション
4月26日(土)のスケジュール
8:30-9:30 受付
9:30-10:00 開会の挨拶
10:00-11:00 パネルディスカッション「大学によるアクションの必要性について考える」
11:00-11:15 休憩
11:15-12:15 基調講演 エンリケ・ピニェイロ氏
12:30-13:30 昼食
13:30-14:50 アクティブリスニング: 私たちは何をすべきか?
14:50-16:15 大学に人道支援の必要性を訴える
16:00-16:15 休憩
16:15-17:00 アクションプランの策定
17:00-17:30 閉会の挨拶
これらのイベントをICUで提供できることを大変嬉しく思います。カナダや韓国の学生・教員の皆さんとの交流の機会を、ぜひ多くの方々に活用していただければ幸いです。