ICU大学院生がプレゼンテーションスキル・ワークショップを開催
ICU大学院博士後期課程に在籍するジェニー・ファハリドさんは、ICU生のプレゼンテーションスキルを磨くためのワークショップの開催を目指し、2016年冬学期にJICUFに助成金を申請しました。12月に14万円を受賞し、およそ半年の準備期間を経て、今年5月19日から6月16日にかけて講師・トピックの異なる5つのワークショップを無事開催しました。
ファハリドさんによると、鄭仁星(ジョン・インソン)教授(教育学)が一連のワークショップのアドバイザーを務め、各セッションには大学院生・学部生の両方が参加したそうです。セッションは、前半に講師がレクチャーをおこない、後半に学生が参加するアクティビティがおこなわれました。参加者の多くが、今後も同様のワークショップの開催を望んでいるということです。シリーズ終了後、ファハリドさんと共にワークショップを企画した大学院生のジャニス・タンさんがオンラインで参加者対象にアンケートを実施しました。調査結果を今後のワークショップに役立てたいそうです。
5月から6月にかけて開催されたワークショップは以下の通りです。(講師敬称略)
5月19日 ビジネス・コミュニケーション – ライティング:メールでのコミュニケーションと効果的な要約の書き方(講師:サラ・サンダーソン)
5月26日 自信のつけ方と効果的なプレゼンテーション方法:存在感とインパクトの与え方(第1部)(講師:アレン・キム)
6月2日 ビジネス・コミュニケーション – スピーキング:アカデミック・プレ全テーション(講師:ジブラン・ガルシア)
6月9日 視覚的効果のあるプレゼンテーションの作り方(講師:森本謙)
6月16日 自信のつけ方と効果的なプレゼンテーション方法:存在感とインパクトの与え方(第2部)ロールプレイとフィードバック(講師:増井玲子)
ワークショップに参加した学生数名に感想を聞きました。
トアイアウエア・トアブアさんは教育学・心理学を専攻する博士前期課程の学生で、シリーズ最後のワークショップに参加しました。プレゼンテーションをおこなう際、聴衆の注目を集める方法や自信をつける方法について学びたいと考えたためです。2016年度トーストマスターズ日本・国際スピーチコンテスト優勝者の増井さんがファシリテーターを務めたセッションでは、メイン・メッセージを明確にする方法や、顔の表情や対話を通して聴衆を虜にする方法を学んだそうです。
ランタ・ケットウカムさんも教育学・心理学を専攻する大学院生で、ほとんどのワークショップに参加したそうです。内気で、人前で話すこと(特に英語で)を不得意とする彼女は、修士論文の発表に備えて、自信を持ってプレゼンテーションをおこなう方法について学びたいと考えました。ケットウカムさんは、一連のワークショップを通して、プロフェッショナルなメールや論文の概要の書き方、プレゼンテーション資料の作り方、そして声や姿勢をコントロールする方法を学んだそうです。
最後に、ジョイ・アン・フェイス・フランシスコさんは心理学・言語学を学ぶ博士前期課程の学生で、5つのワークショップのうち、特に関心のあったテーマの3つに参加したそうです。大学院生はすでにプレゼンテーションの技術を身につけていることが前提とされ、このようなスキルを伸ばす機会があまりないといいます。しかし実際にはスキルを磨く余地があり、今回ワークショップに参加して、他の院生と互いの長所を伸ばし、短所を克服す流ために協力し合える機会を大いに楽しんだそうです。
(写真:神尾葉南)