ICU高校生がハワイ州プナホウ高校のStudent Global Leadership Instituteに参加
JICUFの使命は、キリスト教精神に基づくICUの国際的なプログラムを支援することで、施設の建設費、奨学金、助成金を提供したり、教員・学生のためのプログラムを実施していますが、ICU高校の活動も支援していることはあまり知られていません。
ICUキャンパスの北端、小金井市に位置するICU高校は、1978年に帰国生の受け入れ校として創立されました。現在も帰国生が全体の3分の2を占め、創立以来生徒の滞在国は100カ国を超えます。2014年には文部科学省により56 の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の一つに指定されました。SGHは、社会課題に対して関心と教養を持ち、コミュニケーション能力や問題解決能力を有し、将来国際的に活躍できるリーダーを育成することを期待されています。ICU高校は、この目標を達成するため、国の内外で国際的なプログラムやイベントを企画運営してきました。米国のスタンフォード大学、栃木県那須のアジア学院、エチオピアやベトナムなどへのスタディーツアーはその例で、それぞれの活動についての報告は高校のSGHブログで公開されています。海外交流アドバイザーの齋藤規子氏によると、毎年約130名のICU高校生がこれらのグローバル・プログラムに参加しているそうです。
JICUFはICU高校のグローバル・プログラムの一つである、Student Global Leadership Institute (SGLI)への参加費の一部を提供しています。SGLIは、2010年より米国ハワイ州ホノルルにあるプナホウ高校で開催されている2週間のサマープログラムで、世界共通の課題に取り組み、社会変革を引き起こす力のあるリーダーを育成することを目標としています。毎年世界各地から高校生が参加しており、今年は米国、中国、デンマーク、イギリス、インド、ニュージーランド、韓国、スウェーデン、日本の9ヵ国23校から70名ほどの生徒が参加しました。7月16日から28日にかけて開催された今年のプログラムのテーマは「平和」で、参加者はワークショップ、ディスカッション、校外学習などを通して、各自の出身都市に適した社会貢献プロジェクトを開発しました。
ICU高校からは3名の生徒(太田夏希さん、鈴木亜美さん、數井麗紗さん、いずれも2年生)と保健体育科の大森由季子先生が参加しました。2名の生徒に一言ずつ感想を書いてもらいました。
太田夏希さん
「SGLIというすばらしいプログラムに参加したことは、
鈴木亜美さん
「私がSGLIを通じて 最も印象に残った事は、二週間の一番最後に参加した各学校が行った プレゼンテーションのプログラムです。世界中から集まった 異なる文化を持つ様々な生徒達が 同じ平和というトピックに対して一つもかぶるプロジェクトがないほど、平和作りをする方法が本当に様々なのだと驚かされました。この平和作りプロジェクトが本当に成功するか否かは誰にもわかりませんが、ハワイでの素晴らしい経験を活かして成功ができるように私も頑張っていきたいと思います。私達だけでこのプロジェクトが終わらないように他のICUの生徒達にも平和の重要さを理解してもらい、 来年以降も継続して残していけるようにしたいと思います。本当に忘れられない経験が出来て私の今後の人生にも大きな影響を与える事は間違いないと 思います 。」
JICUFでは、北米在住のICU高校の卒業生のデータを集めています。同窓生は、是非お名前、ご卒業年度(期)、ご連絡先をinformation@jicuf.orgまでお知らせください。大学・高校合同の同窓会などのイベントのご案内をする他、JICUFのニュースレターをお送りします。
また、ICU高校へのご支援はこちらよりお願い申し上げます。SGLIをはじめとするグローバル・プログラムの他、教育活動一般に活用させていただきます。