ファームプロジェクト・リポート:2025年春
JICUFとICUの連携によるファームプロジェクトが2024年春に始動しました。(発足の背景とファームマネージャーの堀内千種さんの紹介はこちら)。JICUFでは本プロジェクトの活動を季節ごとにリポートします。
食や農の切り口からキャンパスの自然に関わる活動を推進するファームプロジェクトは、昨秋から週に3日程度、有志の学生や教職員で畑の開墾や果樹の植え付けなどを行う「FARM DAYS」として活動を開始。リピーターも含め、今年2月までに約100名が参加しました。現在はフォレストガーデン、果樹園、わさび田の3か所を主なフィールドとして活動を進めています。
フォレストガーデン
数十年前から学生サークルが野菜を中心とした農作物栽培を行ってきたエリアで、現在は畑、養蜂、学生サークルによるコンポストやエコ堆肥プロジェクト、同窓会の桜など、学内外の団体が関わっています。ファームプロジェクトでは活動団体と連携を図りつつ、未利用地を畑として活用したり、憩いの場や広場を作るなど、より多くの学生や教職員、地域の人が集い、共に活動する場を目指します。夏から秋にかけて大規模な草刈りを実施し、かつてのゴルフ場のフェアウェイとして利用されていた地域を含む広く開けた土地になりました。今春から本格的に作物栽培を開始する予定です。
果樹園
ICUの2021〜2025年度中期計画で掲げられた「環境について考えながら食を実感できるスペース」としての活用を目指すエリアで、学生寮の近くに位置するため、より日常的に食や自然を感じられる場所として場づくりを進めます。建物跡地のため瓦礫がたくさん出るなか、一箇所一箇所スコップで穴を掘って整地し、2024年12月から2025年3月にかけて、柿やブルーベリーなど10種27本の苗木を植え付けました。植え付けには、学内の落葉からできた腐葉土やICU. Compostの生ごみ堆肥を使用するなど、できる限り学内の自然資源を利用しています。4月以降は、果樹園を紹介する看板の設置やウッドチップの道を整備する予定です。
わさび田
包括協定を結ぶ三鷹市と協働で、わさび田の跡地を開墾し、2024年4月より在来のわさび「三鷹大沢わさび」の栽培を開始しました。毎月第1・3火曜日に地域のボランティアの皆さんと協働で管理作業を行っています。春から夏にかけて暑さや虫の食害に遭いましたが、現在は茎が伸び、大きいものだと40㎝ほどにまで成長しています。
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今後は各エリアの活動を継続しつつ、ファームプロジェクトの学内外の認知をさらに高め、在校生と卒業生、地域の方々が一緒に活動するイベントを開催するなど、より多くの人が集い、ファームに関われる機会を作っていく予定です。お楽しみに!
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