ロータリー平和センターがRethinking Peace Studiesセミナーを開催
9月20日(水)、東ケ崎潔記念ダイアログハウスの国際会議室でRethinking Peace Studiesセミナーが開催されました。同セミナーは、ICUのジョージオ・シャーニー教授とジェレマイア・オルバーグ教授が企画し、ロータリー平和センターが主催しました。
セミナーの前半、ニューカッスル大学のハルトムート・ベーア教授が”Peace Through Dialogue Across Differences”と題したプレゼンテーションを行い、オルバーグ教授と木部尚志教授がこれに対しコメントしました。後半はシャーニー教授が “Towards a Post-Western Understanding of Peace”と題したプレゼンテーションを行い、ベーア教授がコメントし、その後聴衆を交えてのディスカッションが行われました。
ベーア教授のプレゼンテーションは、ラトガース大学のアレクサンダー・ヒントン教授、オルバーグ教授、シャーニー教授が共同編集中の本に同教授が寄稿した章を元にしたもので、この章は研究論文”Politics of Difference: Epistemologies of Peace” (Routledge, 2014)に基づいて書かれたものです。ベーア教授はICUの教授陣からのコメント及びその後のディスカッションから多くを吸収したと語っています。また、Rethinking Peace Studies(RPS)プログラムと、本プログラムを推進する先生方のリーダーシップを讃えると共に、ICUのスタッフや学生たちによる歓待に感謝の意を表しました。ベーア教授は今後もRPSに貢献することに意欲を示しています。
RPSはICU、JICUF、ラトガース大学の虐殺・紛争解決・人権研究センターが共同で運営するプログラムです。このプログラムの元、2014年から2016年にかけて、日本、アメリカ、スリランカで3つのセミナーと最終会議が開催されました。ICUのキャンパスで開催された最終会議で発表された論文を編纂した本が近々出版される予定です。