JICUFとパスウェイズ・ジャパンが「日本・ウクライナ教育パスウェイズ」を開始
3月22日、JICUFと一般財団法人パスウェイズ・ジャパン(PJ)は、ロシアの軍事侵攻により祖国を離れざるを得なくなったウクライナの学生を支援するために、「日本・ウクライナ教育パスウェイズ」という名の下で、二つのプログラムを開始しました。一つはウクライナの学生を日本の大学に受け入れる「大学パスウェイズ」で、もう一つは全国各地にある11の日本語学校に受け入れる「日本語学校パスウェイズ」です。
現在「大学パスウェイズ」を設けているのはICUのみです。応募選考を通過した5名の学生はICUに聴講生として入学します。聴講生としての期間を終えたのち、学生らは正規の学部生としてICUや他大学に出願するか、日本で就職活動をすることになります。
4月6日現在までに、大学パスウェイズには69名、日本語学校パスウェイズには300名以上からの応募がありました。他の教育機関もウクライナからの学生の受け入れに関心を示しており、ネットワークが広がることでさらに多くの学生を支援できることが期待されます。
ウクライナ学生の受け入れに対する反応は、圧倒的に好意的なものでした。NHKが「日本・ウクライナ大学パスウェイズ」の開始と、JICUFが主催した記者会見について報道した他、朝日新聞も本プログラムに関する記事を掲載しています。
2017年、JICUFとICUは、シリア難民をICUの教養学部に受け入れるために「シリア人学生イニシアチブ(SSI)」を設立しました。SSIは日本で初めての「教育パスウェイズ(education pathways)」プログラムの 一つでした。UNHCRは「教育パスウェイズ」を「難民が高等教育を目的とした第三国へ移動するための安全かつ規制された手段」と定義しています。つまり、 政府による難民の第三国定住を補完する、民間のスポンサーシップ・プログラムのことです。JICUFとICUは、SSIの実施を通して、難民学生の支援について多くを学んできました。
「日本・ウクライナ大学パスウェイズ」へのご支援を希望される方は、JICUFのウクライナ学生基金(USF)へのご寄付をご検討ください。 本プログラムは、学生に以下の支援を提供します。
・日本への渡航費
・キャンパス内の住居
・聴講料
・生活費
・ビザや滞在許可取得のサポート
USFへの寄付金はすべて、これらの経費とウクライナの学生の日本での教育継続支援に当てられます。