JICUFエグゼクティブ・ディレクターがトルコを訪問
JICUFエグゼクティブ・ディレクターのポール・ヘイスティングスが、10月上旬にシリア人学生イニシアチブ奨学金プログラムの面接をおこなうため、トルコを訪れました。以下はトルコ出張のレポートです。
10月3日から8日にかけて、2019年度のシリア人学生イニシアチブ(SSI)奨学生候補の面接を行い、現地で本プログラムを共同運営しているパートナー機関のスタッフと会うためにトルコを訪問しました。トルコを訪れたのは初めてでしたが、いくつか驚いたことがあります。まず、イスタンブールは想像していた以上に大規模な都市でした。長い歴史を誇りながらも、人口2千万以上の現代都市でもあります。また、ボスフォラス海峡に沿って、南はアフリカ大陸、東はアジア大陸、そして西はヨーロッパに接する戦略的立地に目を見張りました。イスタンブールにいると、世界の中心にいると実感します。そして、トルコに移住した大勢のシリア難民を通して、シリア内戦の影響を目の当たりにしました。シリア国境から約40キロに位置するトルコ南東の町ガジアンテップを訪れた時には、とりわけ紛争が及ぼした影響を痛感しました。
トルコでは、ICUの卒業生で、NPO難民支援協会(JAR)のプロジェクト・マネージャーの折居徳正さんと行動を共にしました。本プログラムにおいて、JARはJICUFのメインパートナーであり、折居さんを通してトルコの2つのNPO、Education Without BordersとWhite Hats Organizationとのパートナーシップを築くことができました。
トルコに到着後、まずイスタンブールで、次にガジアンテップで面接をおこないました。その後再びイスタンブールに戻り、現地で奨学金の広報を担当したコンサルタントのミア・トング
と面会しました。日系アメリカ人のミアは、現在セーブ・ザ・チルドレンと協力関係にあるトルコの組織で働いており、卒業生の母をはじめ、ICUとも深いつながりがあります。ミアは今年度のSSIの運営において、重要な役割を果たしてくれました。
米国に戻る前、壮大なアヤソフィア、トプカピ宮殿、スルタン・アフメト・モスクなど、イスタンブールの名所を訪れる機会にも恵まれました。
今年も複数の優秀な学生から応募があったことを、喜んでご報告します。現在は各候補が無事ICUに応募できるよう、書類の入手などを支援しています。シリア人学生イニシアチブにご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。引き続き皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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