JICUFエグゼクティブ・ディレクターが米国国際教育研究所の第一回PEERフォーラムで発言
4月4日、米国国際教育研究所(IIE)はPlatform for Education in Emergencies Response (PEER) イニシアチブの第一回世界フォーラムをニューヨークで開催しました。JICUFエグゼクティブ・ディレクターのポール・ヘイスティングスは、ドイツのNPO Kiron Open Higher Educationのヒーバ・レドウォン氏、UNHCR「つながる学習」専門家のチャーリー・ホワイト氏と共に、「緊急時高等教育の効果的パートナーシップを作るために」と題した分科会にパネリストとして登壇しました。
米国国際教育研究所は、2017年にPEERを設立しました。PEERの主な目的は、難民・避難民学生に高等教育へのアクセスを提供すること、緊急時における高等教育の重要性について認識を高めること、そして教育専門家を集めて協力を促すことの3つです。大学、国際機関、NPO等を代表する130人以上が出席しました。
午前中はいかに大学が難民・避難民学生に高等教育を提供し、彼らをコミュニティの一員として迎えるか、またそのために解決しなければならない課題は何かについて全体でのセッションが行われました。
パートナーシップに関する分科会では、JICUFとICUがシリア人学生のための奨学金プログラム、シリア人学生イニシアチブを企画・実施するために、米国、日本、トルコで構築した数々のパートナーシップについてヘイスティングスが説明しました。これらのパートナーシップは、トルコでシリア人学生を採用するために不可欠でした。このプログラムの第1期生の学生2名は昨年秋にICUに入学し、第2期生2名が現在この秋入学する準備を進めています。
フォーラムはアラン・グッドマンIIE代表とジョージ・ラップ元国際救済委員会(IRC)代表の座談会と、ジョン・セクストン元ニューヨーク大学学長の閉会の挨拶で幕を閉じました。セクストン氏は、難民・避難民学生に対する支援は施しと捉えられるべきではなく、彼らの存在が大学を豊かにするのだと強調しました。