JICUF理事会の人事異動のお知らせ
長年JICUFの理事を務めたドロレス・ローダーとサムエル・シェパードが2019年3月31日をもって退任しました。
ドロレス・ローダーは1986年にJICUF理事に就任し、2000年代初めには理事会会長、2010年から2015年にかけては書記を務めました。ドロレスは1991年のJICUFオフィスの閉鎖も、1997年の再開も、理事として見守ってきました。長期にわたってJICUFに関わってきた理事ならではの洞察と助言を提供し、JICUFの歴史も記録しました。
サムエル・シェパードは12年間理事を務めました。過去4年は理事会会長として重要な役割を果たし、2015年にポール・ヘイスティングスがエグゼクティブ・ディレクターに就任してからは、密接に指導・助言をしてきました。サムのリーダーシップの下、JICUFは米国人学生イニシアチブやシリア人学生イニシアチブなど、いくつかの新プログラムを導入しました。
4月1日より、フィリス・ラーソンが理事会会長となり、ダニー・ハが書記、デービッド・ジェーンズが会計を務めます。また、マチ・ディルワース、キャサリン・テグマイヤー・パクの2名が新たに理事に就任しました。
マチ・フクヤマ・ディルワースは、2015年より4年間沖縄科学技術大学院大学の男女共同参画・人事担当副学長を務めました。同職に就く前には、33年間にわたりワシントンDCの政府機関で研究に携わってきました。特にアメリカ国立科学財団での勤務が長く、国際科学技術室長、 東京事務所長などを歴任しました。2002年には連邦政府よりPresidential Distinguished Rank Awardを受賞し、 2007年にはアメリカ植物生物学会及びアメリカ科学振興会のフェローに就任しました。ディルワース理事は、理系の職場、また日本社会全般におけるジェンダー・バイアスを意識しており、キャリア・教育のすべてのレベルにおける女性の前進に尽力してきました。ディルワース理事は、国際基督教大学で学士号、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で修士号及び博士号(植物生化学・生理学)を取得しました。
キャサリン・テグマイヤー・パクは、ミネソタ州ノースフィールドの聖オラフ大学の政治学科長及び政治学・アジア研究の准教授です。テグマイヤー・パク理事は、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で東アジア研究の学士号、シカゴ大学で政治学の修士号及び博士号を取得しました。学部卒業後、株式会社東芝の東京本社に2年間勤務し、大学院時代には1年4ヶ月実地調査のため再度日本に滞在しました。2003年に聖オラフ大学で教鞭を執る前には、ニューカレッジ・オブ・フロリダで5年間教えました。同理事は「国際関係序論」、「移民と市民権」などの国際政治、比較政治の授業の他、「アジア地域主義」、「日本の政治」、「アジアにおける人権」など、アジアに焦点を当てた授業も教えています。日本における移民と市民権に関する論文をいくつか出版しています。2009年から2010年には、フルブライトの研究助成金を受けて東京大学社会科学研究所の客員研究員として民主主義の目指すものと政治的社会化について研究しました。また、栃木県那須塩原市にあるアジア学院で聖オラフ大学の授業を教えており、アジア学院を支えるAmerican Friends of Asian Rural Instituteの理事も務めています。