Study Abroad奨学金受賞者、上杉遥子さんインタビュー
上杉遥子さんは、ICU在学3年目にカリフォルニア大学ロサンゼルス校に留学中のICUの学生で、2015-16年度のJICUF Study Abroad奨学金を受賞した5人のうちの1人です。この奨学金が交付されるのは、今年で2年目です。
本インタビューは、Study Abroad奨学金受賞者にスポットライトを当てる全5回シリーズの第3回目です。本奨学金は、北米に留学するICUの学生を支援するもので、今年はジョージタウン大学、ミドルベリー大学、オハイオ州立大学、カリフォルニア大学バークレー校及びロサンゼルス校に留学する5人に交付されました。
JICUF: インタビューに応じてくださり、ありがとうございます。まず、上杉さんがICUに進学することを決められた理由を教えてください。
上杉遥子さん(以下YU): お話しする機会を与えてくださり、ありがとうございます。ICUを選んだ理由はたくさんあります。
主な理由の一つは、母でした。母はICUの卒業生で、私の家族は常にキャンパスの近くに住んでいたのです。私が通った幼稚園は、キャンパスのすぐ隣にあったので、人生で初めて出会った大学がICUでした。もう一つの理由は、ハリー・ポッター・シリーズが大好きだったからです。
JICUF: ハリー・ポッターですか!ICUとどんな関係があるのでしょう?
YU: ハリー・ポッターシリーズを英語から日本語に翻訳した松岡ハリス佑子さんは、ICUの卒業生なんです。私はこのシリーズが大好きで、松岡さんと同じ大学に行きたいと思ったのです。
JICUF: なるほど!おもしろい理由ですね。今はICUで何を学ばれているのですか?
YU: 主に関心があるのは演劇と映画なのですが、ICUには演劇や映画に関するコースがなく、美術史を主専攻、平和研究を副専攻に選びました。ICUの美術史の授業は大変興味深く、ためになります。
JICUF: そうですか。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に留学することを決められた理由と、UCLAでの生活について教えてください。
YU: 今申し上げましたように、私は演劇と映画が大好きです。高校時代にUCLAに素晴らしい映画プログラムがあることを知り、ぜひ行ってみたいと思ったのです。UCLAと交換留学制度がある日本の大学を調べましたが、ICUが一番ぴったりだったのです。
UCLAでの様子ですが、授業が始まってから一ヶ月ほどたったところで、フランス映画、アメリカ映画史、演劇の三つの授業を受けています。すべて素晴らしいですよ。
JICUF: それはよかったです!演劇に強い関心を持たれたきっかけは?
YU: いつから演劇に興味を持ったのか、はっきりとは覚えていませんが、人前で演じることは幼い頃から好きでした。小学校5、6年生のとき、友達と一緒に演劇部を作ったこともあるんですよ!
JICUF: そんな年齢から打ち込まれていたんですね!これまでにどんな劇に出演されましたか?
YU: 「レ・ミゼラブル」の少年ガブローシュと、「ライオン・キング」のシンバの子供時代を演じたことがあります。
JICUF: 素晴らしいですね!将来の夢について教えてください。ICUを卒業されてから、どんなことをしたいと考えていらっしゃいますか?
YU: このような機会を与えてくれた両親に深く感謝しています。ご質問の趣旨とは掛け離れるかもしれませんが、両親をどこか美しい場所に連れていってあげることが一つの目標です。
他に、意味のある演劇か映画の作品を作りたいと思っています。大がかりな作品である必要はありませんが、見た人が世界や平和について考えさせられるような、特別なものを作りたいのです。
JICUF: どちらも素敵な目標です。他にICUの卒業生や北米の大学関係者にお伝えしたいことはありませんか
YU: 何もかもが新しい体験で、まだあまり世界のことを知りません。留学を可能にしてくれた奨学金に心から感謝しています。この経験を通して、きっと多くのことを学ぶと思います。奨学金をいただけて光栄です。どなたからも、ご連絡をいただけたら嬉しいです。大勢のICUコミュニティの方にお目にかかる機会に恵まれることを願っています。
JICUF: JICUFのニュースレターのためにインタビューに応じてくださり、ありがとうございました。留学期間中に、ニューヨークのJICUFのオフィスにもぜひ遊びに来てください。