JICUF卒論発表会 – チーフ・アンバサダー レシュアン・チャンさんインタビュー
今年のJICUF卒論発表会(Undergraduate Research Day: URD)は、2月25日(金)日本時間13:30から16:30に開催されます。発表会には、現役学生、教員、同窓生だけでなく、受験生やそのご家族など、どなたにでもご参加いただけます。参加を希望される方は、こちらよりご登録ください。
JICUFは2018年の第1回卒論発表会(以下URD)より、本イベントの開催を支援してきました。初年度は李勝勲(イ・スンフン)準教授(言語学)がJICUFからの助成金を活用して発表会を立ち上げ、45名の学生が東ヶ崎潔ダイアログ・ハウスで各々の卒業研究を発表しました。以来、URDは4月生と9月生の双方に発表の機会を与えるために、毎年2月と6月に開催されています。
今年のURDチーフアンバサダーには、レシュアン・チャンさん(教養学部4年)が任命されました。オンラインで行われる今年の卒論発表会は、チャンさんと他6名の学生たちが運営します。
現在マレーシアで卒業研究に取り組んでいるチャンさんにお話を伺いました。
JICUF: こんにちは。まず、簡単な自己紹介をお願いします。
チャンさん(以下LC):レシュアン・チャンです。言語学専攻の4年生で、特に音声学に関心があります。アドバイザーは李勝勲准教授です。マレーシア出身で、ぜひ留学してみたいと思っていましたが、父が日本で学んでいたこともあり、留学先を日本に決めました。ICUに入学した際には、大変ありがたいことに西潟眞澄奨学金をいただくことができました。今年の6月に卒業する予定です。
JICUF:卒業後のご予定は?
LC:研究者を志しているため、国内外の修士課程に出願中です。
JICUF: URDのチーフアンバサダーに任命された経緯を教えてください。
LC:2018年、まだ1年生だった頃、URDに参加しました。当時李准教授の授業を受講していたのですが、先生が受講生全員を招待してくださったのです。コロナ前だったので、URDは「ガッキ」(大学食堂)で開催され、発表者はポスターを展示してそれぞれの研究を発表していました。その頃はまだ言語学について何も知らなかったので、4年生の研究に触れ、自分の将来の研究について想像を膨らませることができ、とても興味深かったです。昨年はURDアンバサダーとして、2月と6月のURDのお手伝いをしました。いずれもオンラインでの開催でした。こうした経験と、今年4年生になったことを受け、李先生にチーフアンバサダーにならないかと声をかけていただいたのです。
JICUF:URDはオンラインでどのように開催されるのでしょうか。
LC:パンデミック前は、学生が作成したポスターを食堂で展示し、ゲストに研究内容を説明する形を取っていました。今年は、ZoomとSlackを使って似た環境を作ります。Zoomでは、発表者一人一人にブレークアウトルームを設け、ゲストが自由に出入りできるようにします。Slackでも同様に発表者ごとにチャンネルを作り、そこに研究のスライドショーをアップロードし、ゲストと対話できるようにします。SlackのチャンネルはURD開催前から公開し、イベント終了後も1ヶ月ほど利用できるようにするつもりです。そうすれば、しばらくの間誰でも発表者に質問やコメントを残し、やり取りを続けることができます。
JICUF: URDの意義は?
LC:学部生は、学会に参加したり、発表したりする機会が少ないと思いますが、URDはその機会を与えてくれます。4年生は卒論に多大な努力を注ぎ込むので、その成果を発表することはとても満足のいく経験だと思います。また、1、2年生にとっても意義のあるイベントです。URDに参加することによって、専攻を決める前に様々な学科に触れ、将来の研究課題について考えることができます。このように、URDは4年生だけでなく、ICUコミュニティ全体にとって価値あるイベントだと思います。
JICUF: 後輩たちへのメッセージはありますか。
LC:ぜひ卒論発表会に参加してみてください!発表者にとっても、ゲストにとっても、楽しいイベントです。まだ自分が将来どんな研究をするかがわからない人にとっては、多様な選択肢に触れるまたとない機会です。また、皆さんの大学生活をサポートしてくださる方々と出会うこともできます。イベントは無料ですし、自分の部屋にいながら参加できます。URDで出会った方々と、イベント終了後もSlackを通して連絡を取り合うこともできますよ。
JICUF: ありがとうございました。URDのご成功をお祈りしています。